各科紹介

薬剤部

外来にかかられた患者さんは院外処方を原則としております。
当院の調剤は入院されている患者さんが主に対象となります。

調剤

調剤とは、医師の処方せんのもと、複数のお薬を適切に患者さんにお出しすることです。
当院においては、外来にかかられた患者さんは院外処方(処方せんを街の調剤薬局にお持ちいただき、お薬を受け取る)を原則としておりますので、当院の調剤は入院されている患者さんが主に対象となります。

医師が処方したそれぞれのお薬の内容について、投与量・患者さんの体質やアレルギー歴・飲み合わせ・飲み方などのチェックを行い、患者さん一人一人に適した形で調剤します。
注射薬においては、混ぜる組み合わせによっては濁ったり、薬の効力が落ちることもあります。効果的かつ安全に患者さんに投与されるよう、注射薬同士を混ぜる前には問題ないか必ず組み合わせをチェックをしております。

もし、飲み合わせや投与量などで副作用などの問題が何か考えられる時は、患者さんにお使いいただく前にすぐに処方した医師に問い合わせ、より適切な処方に変更してもらう「薬のプロ」として、大事な役割を担っております。
また、必要に応じて病院独自の製剤を行っております。

糖尿病薬剤師外来のご紹介

平成27年4月より、毎年木曜日の午後に糖尿病薬剤師外来を行っております。
糖尿病専門医の依頼を受け、診察の前に薬剤師が患者様と面接することで、より良い治療を受けていただくことを目的として
開始致しました。

糖尿病は、患者様自身や家族が、薬をしっかり理解を頂いたうえで服用していただけなくては、低血糖症状や合併症を起こす可能性があり注意が必要です。

面接は患者さま本人だけではなく、付き添いのご家族の方と一緒に受けていただいております。

内容は患者様により異なりますが、インスリンの自己注射手技や保管方法の確認、新しい薬やサプリメントと現在服用している薬との相互作用の確認または副作用は起こっておられないか、現在の治療に満足されておられるかなど、
“現在、何に困っておられるか”を中心に面談をさせていただいております。

時には薬以外に関する相談を受けることもあります。その際は専門医、管理栄養士、理学療法士などの協力を得ながら、患者さまに納得をしていただけるようなアドバイスができるよう積極的に取り組んでおります。
今後もスタッフ間の連携を密にし、糖尿病のより良い治療を目指して努力して参ります。

外来化学療法室開設について

 平成27年8月より2階外来Cステーション北側に、外来化学療法室を新設致しました。




















従来化学療法の多くは入院で行われておりましたが、近年では新しい抗がん剤が登場し副作用を減らす薬剤が進歩したため、外来で化学療法をおこなうことが増えてきました。
当院の外来化学療法室は室内全体を明るい色で統一し、清潔な印象を与えるスペースとなっております。
また、テレビ付リクライニングチェアで長時間の治療でもリラックスして治療を受けていただけるようになりました。 化学療法室内には診察室も備えており、治療を受けられる患者さまのプライバシーにも配慮致しております。
外来化学療法室には、専任の看護師を配置しており、緊急時の対応、看護相談や副作用について指導をおこないます。

また、担当の薬剤師が抗がん剤の効能や副作用、治療のスケジュールについて分かりやすく説明をすることで、患者さまに安心して治療を受けていただけるように心がけております。
外来化学療法室に併設しており、無菌調整室では2名以上の薬剤師により安全・確実に抗がん剤の調整を行っています。

薬品管理

患者さまにご使用いただくまでの間、薬剤室にて多種多様なお薬の保管と管理を行っています。
お薬のなかには光や温度によって変質してしまうものもあるため、保管・管理においては、それぞれのお薬ごとに適切な条件(遮光、冷所、防湿等)の下で行っています。
また、「毒薬」と呼ばれる症状の強いお薬に関しては、施錠をして他のお薬とは別に管理しております。
病棟や外来にて管理されているお薬も一部あり、そちらについても定期的に保管・管理状況(使用期限等)の確認、補充を行っております。

入院患者さんに投与するために処方された注射薬においては、医師からの処方せんをもとに患者さんお一人お一人ごとにセットして薬剤室から払い出す「一本渡し」と呼ばれる方法をとっております。

病棟業務

病棟での薬剤師の業務としては、医師や看護師と連携をとりながら、ベッドサイドにて入院患者さん、ご家族の方へのお薬の説明をしたり、ご不明な点についてお答えをしております。入院された時にはまず持参されたお薬のチェックを行い、今後使われるお薬と併せて相談をしております。
次に薬剤室から病棟に払い出されたお薬の投与量や回数、注射であれば点滴スピードや注射部位などの確認を行っております。

また、ご使用になっているお薬の副作用がないか、異常な検査値がないかを医師とともに毎日チェックしております。
繰り返しになりますが、病棟の薬剤師は入院中におけるお薬の飲み方や副作用、不安に思っていることなど、お薬の相談窓口としての役割を担っておりますので、お気軽にお声がけ下さい。

医薬品情報

お薬の副作用についての情報は、全世界から集められて日々更新されております。
その日々の情報数は星の数ほどあると言われております。
薬剤師は、情報発信元である、独立行政法人 医薬品医療機器総合機構や製薬会社等から、常に安全性を中心とした最新のお薬の情報を入手し、医師や患者さんへの情報提供に努めることで、より安全にお薬を服用してもらえるように取り組んでおります。


混注業務

輸液や抗がん剤などで2種類以上の注射薬を混ぜないといけないときに、空気中の細菌が注射に入りこまないよう無菌状態で薬を混合する業務です。
注射薬は体内に直接投薬するため、特に正確で衛生的な作業が要求されます。
薬剤師が適切な環境下で行うことで無菌的に注射薬の調剤ができ、一緒に混ぜてはいけない注射薬の確認もできます。

TDM(薬物血中濃度モニタリング)

TDMとは「Therapeutic Drug Monitoring」の略で、日本語では「薬物血中モニタリング」と言います。
抗生剤や抗不整脈薬といったお薬のなかには、安全域が狭く治療域の濃度から少しでも高くなると副作用が出やすいものがあり、そういったお薬に対しこのモニタリングを行うことでより安全かつ有効な投与量を見出して、お使いいただいております。
具体的には、対象となるお薬を飲んだり注射をして、一定の時間が経ってから採血を実施し、血中にあるお薬の濃度の測定値を見ながら患者さんごとに次回の投与量を調整しております。

NST(栄養サポートチーム)

NSTとは「Nutrition Support Team」の略で、日本語では「栄養サポートチーム」と言います。
栄養状態が悪いと、どれだけ治療してもなかなか回復できませんし、また手術後に感染症や合併症を起こしてしまうこともあります。
そのため、医師、薬剤師、看護師、管理栄養士などが一丸となってチームを組み、入院中の患者さんにとって最もふさわしい方法で栄養状態を良好に保てるように日々検討しております。
このNSTにおける薬剤師の役割は、輸液製剤の無菌調整や経腸栄養剤と様々な薬剤との飲み合わせの管理などであります。