医師紹介

【内科着任ごあいさつ】
令和3年4月1日よりへいせいたかとりクリニック内科に着任しました、國松幹和です。私は1975年奈良県立医科大学卒業後、呼吸器を中心に内科の研鑽を積み、その後は吉野病院で総合的に地域医療に従事してまいりました。1995年に吉野病院に赴任した当時は吉野町の高齢化率も24.4%でしたが、2021年現在では52.6%と50%を超え、文字通り高齢化社会を経験しました。
その中で、病院への通院が困難になってきたお年寄りや、独居のお年寄り問題(特に男性)、85歳以上の超高齢夫婦の老々介護、認知症の方の問題など多くの事例に接しました。2004年の院長就任後はこれらの問題に対応するため、往診を中心に在宅医療にも力を注ぎました。2016年の院長退任後は、介護認定審査委員会を5年間経験し、2019年からは認知症サポート医として認知症初期集中支援チームで活動しています。
高取町でも2020年度には高齢化率は39.7%となっており、40%を超えようとしています。これもまた高齢化社会に直面している状態であり、今までの経験を生かして診療に従事したいと考えております。
着任してからの印象ですが、高取町の皆さんの健康への意識が高く、さすが「薬の町」だなぁと感じ入っております。高齢化長寿社会を生き抜く一番の理想は、生きがいをもって元気で長生きです。しかし一方で現在の医療は、ともすれば延命至上主義的なところがあります。私は、高齢の方、特に85歳・90歳といった超高齢の方にこの考え方を当てはめることが、ご本人にとって本当に良いのかどうか大変悩んでまいりました。
例えば人間最後はだれしも嚥下する力が落ちて食べ物が喉を通らなくなるわけですが、それに対して胃瘻(いろう)を作ったり、高カロリー輸液という24時間点滴をしたり、そのような形での延命がご本人にとって本当に幸福なのでしょうか。また、腎機能が悪くなって人工透析をする方もいらっしゃいますが、超高齢の方に人工透析をすることがよいことなのでしょうか。高取町の皆様はどうお考えでしょうか。こうした点についてなど、患者様・ご家族様を交えてご相談したいと思っております。
その他にも、自分の健康に疑問のあること、治療内容に詳しく聞きたいことがあるときはどうか遠慮せずどんどん聞いてください。詳しく説明し、患者様に寄り添った、患者様の為の治療を実践していきたいと考えております。
更に保健センターの方、福祉施設の方、介護施設の方、他の開業医の先生方とも密接に情報交換し、高取町地域包括システムの一員として活動させていただきます。
どうかよろしくお願い申し上げます。
昭和50年3月 | 奈良県立医科大学卒業 |
昭和50年4月 | 奈良県立医科大学第二内科学 専攻 |
昭和56年 10月 | 奈良県立医科大学第二内科学 助手 |
平成7年8月 | 吉野町国民健康保険吉野病院 副院長 |
平成18年4月 | 吉野町国民健康保険吉野病院 院長 |
平成28年4月 | 南和広域医療企業団吉野病院 嘱託医 |
令和3年4月~ | 社会医療法人平成記念会へいせいたかとりクリニック |
*玉井 進 医師(整形外科)
昭和34年3月 | 奈良県立医科大学卒業 |
昭和39年3月 | 奈良県立医科大学大学院修了(整形外科学専攻) |
昭和39年5月 | 奈良県立医科大学付属奈良病院整形外科助手 |
昭和40年4月 | 奈良県立医科大学付属病院整形外科助手 |
昭和57年4月 | 奈良県立医科大学整形外科学助教授 |
昭和64年1月 | 奈良県立医科大学整形外科学教授 |
平成12年4月 | 奈良県立医科大学整形外科学名誉教授 |
平成29年4月~ | 医療法人田北会 田北病院 奈良 手の外科研究所長 |
令和2年9月~ | 社会医療法人平成記念会 へいせいたかとりクリニック |
*米今 諒 医師(内科)
平成26年3月 | 奈良県立医科大学卒業 |
平成28年4月 | 奈良県立医科大学付属病院 総合診療科 |
平成31年1月 | 奈良市立奈良病院 小児科 |
平成31年4月 | 奈良市立都 診療所 |
令和元年10月 | 宇陀市立病院 内科 |
令和2年4月 | 西伊豆健育会病院 整形外科 |
令和2年7月~ | 奈良県立医科大学付属病院 総合診療科 |
令和2年7月~ | 社会医療法人平成記念会 へいせいたかとりクリニック |