平成27年度 平成記念病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 81 58 58 202 314 760 1030 915 264
60歳以上の患者様の占める割合が8割を超え、重症化しやすい高齢者の入院が非常に多い傾向にあります。
当院には小児科がなく、15歳以下(中学生以下)の内科系疾患の患者様を受け入れることができないため、10代以下の患者数が非常に少なくなっています。

数値は医科レセプト、歯科レセプトの合計値を公開しています。
また、健康保険証の患者数のみ採用し、労災、自賠責、自費診察の患者数は除外しています。24時間以内の死亡の患者数も除外しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080X099X0XX 肺炎,急性気管支炎,急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 処置2なし 246 31.11 14.34 7.32 77.96
040040XX9904XX 肺の悪性腫瘍手術なし 処置1なし 処置2_4あり 222 24.09 13.38 0.50 68.63
040081XX99X00X 誤嚥性肺炎手術なし 処置2なし 定義副傷病なし 84 54.15 21.69 9.52 81.49
DPCコード、DPC名称について
DPCとは病名や治療内容の組み合わせによって1日の入院料を決める計算方法です。
各組合せに14桁のコードと名称があります。
平均在院日数とは病院に入院していた日数の平均値です。全国の数値は厚生労働省公表のものです。
転院率とは他の病院に転入院した数を各DPC毎の全退院数で割ったものです。
平均年齢は入院時の年齢の平均値です。
患者用パスは公開しておりません。

「肺炎,急性気管支炎,急性細気管支炎(15歳以上)手術なし 処置2なし」について
主に細菌性肺炎が対象となっています。
肺炎の急性期治療によるベット上での安静により下肢筋力の低下などが認められた場合、早期にリハビリテーションを提供し、急性期治療後は、回復期リハビリテーション病棟もしくは地域包括ケア病棟にて療養していただくこともあり、入院期間が長くなっています。
一般病棟のみの平均在院日数は21.78日です。

「肺の悪性腫瘍手術なし 処置1なし 処置2_4あり」について
「処置2_4あり」は抗がん剤による治療を実施したことを表します。
外来での抗がん剤投与が困難な患者様が入院となっています。

「誤嚥性肺炎手術なし処置2なし定義副傷病なし」について
食べ物等の誤嚥による肺炎が対象となっています。
高齢者が大部分を占め、入院期間が長くなっています。
治療の流れは上記の肺炎とほぼ同じです。
一般病棟のみの平均在院日数は31.76日です。
消化器・乳腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100XX03XX0X 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む) 内視鏡的消化管止血術等 定義副傷病なし 122 2.01 2.76 0.00 62.11
060035XX99X00X 結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし 121 2.06 7.01 0.00 64.52
060335XX0200XX 胆嚢水腫,胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 処置1なし 処置2なし 55 6.15 7.84 1.82 59.35
「小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む)内視鏡的消化管止血術等 定義副傷病なし」について
主に大腸ポリープ、内視鏡的大腸ポリープ切除術の患者様が対象となっています。
入院期間はほぼ2日です。

「結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍手術なし 処置2なし 定義副傷病なし」について
主に大腸癌の疑いで大腸ファイバーの検査目的です。
何も異常がない場合、点滴終了後、当日退院となります。

「胆嚢水腫胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 処置1なし 処置2なし」について
主に胆石性胆のう炎、腹腔鏡下胆嚢摘出術の患者様が対象となっています。
予定入院の場合、入院期間は5日前後となっています。

※各項目の説明は内科をご参照ください。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800XX01XXXX 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩,股等 102 66.91 28.70 1.96 83.34
160690XX99XX0X 胸椎,腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む) 手術なし 定義副傷病なし 54 22.89 21.52 72.22 81.15
160760XX97XX0X 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 33 14.21 5.70 0.00 63.45
「股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩,股等」について
主に、大腿骨頚部骨折、骨折観血的手術もしくは人工骨頭挿入術の患者様が対象となっています。
急性期治療後、回復期リハビリテーション病棟にてリハビリテーション等の在宅復帰を目指した治療・支援を行います。
一般病棟のみの平均在院日数は20.58日です。

「胸椎,腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む) 手術なし 定義副傷病なし」について
主に胸椎もしくは腰椎圧迫骨折の患者様が対象となっています。
急性期治療後、回復期リハビリテーション病棟もしくは当院の同一法人でリハビリテーション専門病院「平成まほろば病院」にてリハビリテーション等の在宅復帰を目指した治療・支援を行います。手術がないため、平成まほろば病院に転院してリハビリを行うことが多い疾患です。
一般病棟のみの平均在院日数は11.43日です。

「前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし」について
主に橈骨遠位端骨折、骨折観血的手術の患者様が対象となっています。
手術後、地域包括ケア病棟にて療養することもあります。
一般病棟のみの平均在院日数は10.23日です。

※各項目の説明は内科をご参照ください。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100XX97X00X 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 処置2なし 定義副傷病なし 86 12.31 10.02 9.30 78.02
010040X099X00X 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外) (JCS10未満) 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし 32 56.34 19.32 15.63 71.5
160100XX99X00X 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし 32 32.75 7.52 12.50 70.69
「頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 処置2なし 定義副傷病なし」について
主に外傷性慢性硬膜下血腫、慢性硬膜血腫穿孔洗浄術の患者様が対象となっています。
ほぼ緊急入院で当日手術となることが多く、ほとんどが10日以内の入院期間となりますが、在宅復帰に不安のある患者様やリハビリテーションが必要と医師により判断された患者様は急性期治療終了後、回復期リハビリテーション病棟での療養となることもあります。
一般病棟のみの平均在院日数は9.41日です。

「非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし」について
主に脳出血の患者様が対象となっています。
急性期治療後、回復期リハビリテーション病棟にて療養となることが多いです。
一般病棟のみの平均在院日数は12.03日です。
JCSとは入院時の意識障害の有無を表しています。0~300まであります。
JCS10は「刺激すると覚醒する。呼びかけで容易に開眼する。」という程度を表しています。

「頭蓋・頭蓋内損傷手術なし 処置2なし 定義副傷病なし」について
主に外傷性くも膜下出血、脳挫傷等で頭部外傷の保存療法が対象となります。
ほぼ緊急入院で半数の方は1~2週間以内の入院期間となりますが、在宅復帰に不安のある患者様やリハビリテーションが必要と医師により判断された患者様は急性期治療終了後、回復期リハビリテーション病棟での療養となることもあります。
一般病棟のみの平均在院日数は6.77日です。

※各項目の説明は内科をご参照ください。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060X099000X 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 処置1なし 処置2なし 定義副傷病なし 69 22.96 15.80 18.84 73.17
010060X099030X 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 処置1なし 処置2_3あり 定義副傷病なし 65 33.48 18.08 23.08 75.89
010160XX99XOOX パーキンソン病 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし 24 43.08 19.00 12.50 79.13
「脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 処置1なし 処置2なし 定義副傷病なし」について
主に脳梗塞の患者様が対象となっています。
急性期治療後、回復期リハビリテーション病棟もしくは当院の同一法人でリハビリテーション専門病院「平成まほろば病院」にてリハビリテーション等の在宅復帰を目指した治療・支援を行います。症状により1~2週間で退院となる場合もあります。
一般病棟のみの平均在院日数は11.45日です。

「脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 処置1なし 処置2_3あり 定義副傷病なし」について
主に脳梗塞の患者様が対象となっています。
「処置2_3あり」とはエダラボンという注射薬を投与して治療したことを表します。エダラボンの効能は脳梗塞急性期に伴う神経症候,日常生活動作障害,機能障害の改善です。急性期治療後、回復期リハビリテーション病棟もしくは当院の同一法人でリハビリーテション専門病院「平成まほろば病院」にてリハビリテーション等の在宅復帰を目指した治療・支援を行います。症状により1~2週間で退院となる場合もあります。
一般病棟のみの平均在院日数は16.45日です。

「パーキンソン病手術なし 処置2なし 定義副傷病なし」について
主にパーキンソン病の患者様が対象となっています。
急性期治療後、回復期リハビリテーション病棟もしくは当院の同一法人でリハビリテーション専門病院「平成まほろば病院」にてリハビリテーション等の在宅復帰を目指した治療・支援を行います。症状により1~2週間で退院となる場合もあります。
一般病棟のみの平均在院日数は15.75日です。

JCSとは入院時の意識障害の有無を表しています。0~300まであります。
JCS10は「刺激すると覚醒する。呼びかけで容易に開眼する。」という程度を表しています。

※各項目の説明は内科をご参照ください。
歯科口腔外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070010XX970XXX 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く) その他の手術あり 処置1なし 21 6.14 5.12 0.00 53.67
160200XXO100XX 顔面損傷(口腔,咽頭損傷を含む) 下顎骨折観血的手術等 処置1なし 処置2なし - - - - -
030200XXXXXXXX 腺内唾石 - - - - -
「骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く) その他の手術あり 処置1なし」について
主に上顎骨または下顎骨良性腫瘍、顎骨腫瘍摘出術の患者様が対象になっています。
入院期間はほぼ4~6日です。

「顔面損傷(口腔,咽頭損傷を含む) 下顎骨折観血的手術等 処置1なし 処置2なし」について
主に下顎骨骨折または顔面多発骨折、骨折観血的手術の患者様が対象となっています。
入院期間は2週間ほどです。

「腺内唾石」について
主に顎下腺唾石症の患者様が対象となっています。唾石摘出術を行っています。
入院期間は1週間ほどです。唾石症とは唾液腺に結石が生じる疾患です。

※各項目の説明は内科をご参照ください。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - 15 - 16 1 6
大腸癌 - - 17 - - - 1 6
乳癌 - - - - - - 1 6
肺癌 - 13 46 136 - 231 1 6
肝癌 - - - - - - 1 6
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大癌について退院患者数を初発(UICC病期分類別)と再発にわけて集計しています。
UICC病期分類とは、国際対がん連合(UICC)によって定められた、原発巣の大きさと進展度、所属リンパ節への転移状況、遠隔転移の有無の3つの要素によって各癌をⅠ~Ⅳ期に分類するものです。Ⅳ期となるほどがんが広まっている状態となります。

初発:自施設において、当該腫瘍の診断、診断と初回治療、あるいは初回治療を実施した場合を指します。
再発:自施設・他施設を問わずに初回治療が完了した後、自施設にて患者を診療した場合や、治療がん寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合を指します。

病期分類基準「1」とはUICC病期分類を指します。
版数とはUICC病期分類が第7版まであり、当院は第6版でDPC調査報告を行っていたことを指します。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 33 20.14 55.00
重症度 1 85 32.38 78.95
重症度 2 80 35.74 81.69
重症度 3 48 36.10 82.77
重症度 4 20 59.90 82.75
重症度 5 - - -
不明 - - -
成人市中肺炎とは20歳以上で普段の社会生活の中でかかる肺炎のことです。
集計の対象は細菌による肺炎及び細菌によるものと思われる肺炎となっています。
ウイルス性肺炎、誤嚥性肺炎、急性気管支炎等は対象となっていません。
平均在院日数とは病院に入院していた日数の平均値です。平均年齢は入院時の年齢の平均値です。

重症度
 年齢:男性70歳以上、女性75歳以上
 脱水:BUN21mg/dL以上または脱水あり
 呼吸:SpO2≦90%(動脈血中のヘモグロビンが酸素とどのくらい結合しているかを%で表示したもの)
 意識障害:意識障害あり
 収縮期血圧:収縮期血圧90mmHg以下(血圧120/80の場合120の方)
 5点満点で、上記1項目該当すれば「重症度1」、2項目該当すれば「重症度2」となります。 1項目でも不明のものがあれば「不明」と分類します。

重症度が高くなるにつれて、年齢が高くなり、入院期間が長くなる傾向にあります。
当院では、肺炎治療によるベット上での安静により下肢筋力の低下などが認められた場合、早期にリハビリテーションを提供し、急性期治療後は、回復期リハビリテーション病棟もしくは地域包括ケア病棟にて在宅復帰に向けた支援を行っています。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 - 17 14.29 75.11 5.88
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 - - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 163 37.88 77.75 26.38
その他 52 55.54 71.15 17.31
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - 15 5.87 71.93 0.00
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> - - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 - - - - -
ICD10とは傷病名がコード化され、疾病、傷害及び死因の統計分類のために用いられます。
平均在院日数とは病院に入院していた日数の平均値です。
転院率とは他の病院に転入院した数を各傷病名毎の全退院数で割ったものです。

脳梗塞(I63$)に分類される症例数が8割以上を占めます。3日以内の急性期脳梗塞の患者様の平均年齢は約78歳であり、高齢の方が発症することが多い症例です。
当院では約2~3週間の急性期の治療後、回復期リハビリテーション病棟もしくは当院の同一法人でリハビリテーション専門病院「平成まほろば病院」にてリハビリテーション等の在宅復帰を目指した治療・支援を行います。また、他の病院で急性期治療を終えられ、継続してリハビリの必要な患者様の受け入れも行っているため「発症から:その他」の患者数も多くなっています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 83 5.65 62.23 1.20 79.94
K0811 人工骨頭挿入術(股) 49 5.45 58.86 2.04 82.33
K0462 骨折観血的手術(前腕) 48 2.1 18.92 2.08 68.1
Kコード・名称は厚生労働省による診療報酬点数表に基づいたものです。
平均術前日数とは入院日から手術日までの日数の平均です。手術日当日は含みません。
平均術後日数とは手術日から退院日までの日数の平均です。手術日当日は含みません。
転院率とは他の病院に転入院した数を各手術毎の全退院数で割ったものです。
患者用パスは公開しておりません。

骨折観血的手術(大腿)と人工骨頭挿入術(股)は大腿骨頚部骨折に対して行われることが多い手術です。
緊急入院の患者数がほとんどで、入院後平均5日前後で手術が行われます。急性期治療後、回復期リハビリテーション病棟にてリハビリテーション等の在宅復帰を目指した治療・支援を行います。

前腕骨折の手術は、ほとんどが予定入院となるため入院翌日の手術となります。緊急入院の患者様もおられるため、平均術前日数が2日となっています。
消化器・乳腺外科診療科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K721-21 内視鏡的大腸ポリープ切除術(長径2cm未満) 120 0.01 1.00 0.00 62.38
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 69 1.19 3.96 1.45 59.49
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 40 0.98 2.83 0.00 63.18
内視鏡的大腸ポリープ切除術は、予定入院となり、経過観察のため翌日退院となります。現在は、患者様の希望にて外来治療となることもあります。

腹腔鏡下胆嚢摘出術は主に胆のう結石、胆のう炎に対する手術で、ほぼ予定入院となり、入院翌日の手術となります。予定入院の場合、入院期間は5日前後となっています。

腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術はほぼ予定入院となり、入院翌日の手術となります。入院期間はほぼ3~4日となります。なお、(両側)となっていますが、「片側」でもこの名称となります。

※各項目の説明は整形外科をご参照ください。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 73 0.84 13.5 9.59 79.63
K1742 水頭症手術(シャント手術) 15 18.27 64.93 40.00 76.27
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) - - - - -
慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術はほぼ緊急入院で当日手術となることが多い手術です。ほとんどが10日以内の入院期間となりますが、在宅復帰に不安のある患者様やリハビリテーションが必要と医師により判断された患者様は急性期治療終了後、回復期リハビリテーション病棟での療養となることもあります。

水頭症手術(シャント手術)は脳の中に水がたまってくる病気を治療するためにおこなわれます。水頭症は脳出血やくも膜下出血などの脳血管疾患が原因でなることが多い疾患です。また、高齢者の特発性水頭症(原因不明の水頭症、特に認知症の20%に認められると言われているもの)の手術も行っています。予定入院で入院翌日に手術が行われることもありますが、脳出血などで入院中に水頭症になり、シャント手術を実施する場合もあります。転院率が高い理由としては、リハビリ目的で当院の同一法人のリハビリ専門病院「平成まほろば病院」に転院されたり、脳出血等でねたきり状態にある場合、他の病院での療養となる場合もあるためです。

頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内)は主に脳出血に対して行われます。ほぼ緊急入院で当日手術となります。当院では約2~3週間の急性期の治療後、回復期リハビリテーション病棟もしくは当院の同一法人でリハビリテーション専門病院「平成まほろば病院」にてリハビリテーション等の在宅復帰を目指した治療・支援を行います。

※各項目の説明は整形外科をご参照ください。
歯科口腔外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4361 顎骨腫瘍摘出術(長径3cm未満) 11 1.00 4.27 0.00 52.27
K4362 顎骨腫瘍摘出術(長径3cm以上) - - - - -
K434 顔面多発骨折骨折観血的手術 - - - - -
顎骨腫瘍摘出術は上顎または下顎にできた良性腫瘍を摘出する手術です。予定入院となり、入院翌日の手術となります。入院期間はほぼ4~6日となっています。

顔面多発骨折骨折観血的手術の入院期間は2週間ほどです。

※各項目の説明は整形外科をご参照ください。
内科診療科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K654 内視鏡的消化管止血術 17 3.53 15.53 23.53 73.68
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃痩造設術、腹腔鏡下胃痩造設術を含む) 16 36.25 44.69 37.50 81.25
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
内視鏡的消化管止血術は主に出血性胃潰瘍に対して行われます。緊急入院で当日手術となります。入院期間は10日以内の場合が多いですが、他疾患で入院中の患者様が発症される場合もまれにあり、術後日数が少し長くなっています。

胃瘻造設術は経口摂取が難しくなった場合に行う手術です。寝たきり状態の患者様が多く、長期入院となり、自宅や施設への退院が難しい場合、療養病棟の機能をもつ他の病院に転院となることもあります。

抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置は、抗がん剤を効率的に投与し、強力な効果を期待し、さらに副作用を軽減させるために行われる手術です。予定入院で3日以内にこの手術が行われて抗がん剤投与が行われることが多いです。

※各項目の説明は整形外科をご参照ください。
神経内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃痩造設術、腹腔鏡下胃痩造設術を含む) - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
胃瘻造設術は経口摂取が難しくなった場合に行う手術です。寝たきり状態の患者様が多く、長期入院となり、自宅や施設への退院が難しい場合、療養病棟の機能をもつ他の病院に転院となることもあります。なお、この手術は内科医が行います。

※各項目の説明は整形外科をご参照ください。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 13 0.35
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -
各項目の説明
DPC:14桁あるDPCコードのうち、疾患を表す6桁のコードを表示しています。

傷病名
播種性血管内凝固(はしゅせいけっかんないぎょうこ、略語:DIC)
 全身の細小血管に微小な血栓が多発し、凝固因子や血小板が消費され、虚血性臓器不全と出血傾向が現れる病態。基礎疾患は多様。

敗血症(はいけつしょう)
 細菌などが血液中に侵入しておこる全身感染症。

真菌感染症
 真菌(カビのようなもの)によって引き起こされる感染症。

手術・処置等の合併症
 手術後の感染症、出血、人工関節の不具合等の合併症。

入院の契機
 入院の契機となった病名が当該病名と同じであったか否かにわけて集計しています。
 同一:その疾患を治療することを目的で入院したことを指します。
 異なる:入院時の疾患を治療中、もしくは治療後に発症し、その疾病がその入院の治療の主になったことを表しています。

請求率
 全退院患者数のうち、該当する疾患の入院費請求数の割合。

上記のような合併症が入院中に起こらないよう、医師、看護師およびその他の医療従事者が一丸となって細心の注意を払って治療を行っていますが、どうしても一定の確率で起こり得ます。その対策の一環として、医療安全対策委員会や感染対策委員会等で手術後の合併症や入院中の転倒転落が0になるよう日々対策を考え、職員への研修を行い、実践するように努めています。
更新履歴
2016年9月24日
掲載開始(期間 2015年4月~2016年3月)