外来リハビリテーション
<概要>当クリニックの外来リハビリテーションでは急性期・回復期病院でのリハビリテーション(以下リハビリ)とは違い、自宅での日常生活を送る上で生じる様々な問題に対処します。来院されている患者様には、急性期病院や回復期病院を退院され継続してリハビリを希望される方、最近日常生活で腰や膝、肩の痛み・痺れが気になりだした方などがおられます。

来院されている患者様の主な訴えとしましては
〇1人で歩けるけど腰や膝が痛い
〇最近肩が痛くて上がりにくくなった
〇家の中では問題ないけど外を歩いていると腰や膝が痛くなって長時間歩けない
〇最近足がふらついて運動不足を感じている
〇病院を退院してリハビリをしなくなるのが不安
〇痛みを我慢しながら仕事をしている
といった様々な不安や悩みを抱えている方がいらっしゃいます。
そういった方々に対して理学療法士の施術や運動療法、物理療法を用いて症状の緩和を図ります。
日常生活でのお体の悩みや不安な動作がありましたら、お気軽に当院にご相談ください。
<施設概要>
施設基準
運動器リハビリテーション料Ⅰ
脳血管リハビリテーション料Ⅲ
<外来リハビリテーションスタッフ>
常勤 理学療法士5名(内訪問リハビリ2名)
<特徴>
完全予約制
理学療法士が1回2単位(40分)マンツーマンで対応
<理念>
患者様が現在の症状について話しやすい環境や雰囲気作りを心掛け、丁寧な問診を行うことを大切にします。理学療法士の手を用いた技術での治療を行うことを大切にします。
患者様の運動意欲を高め、患者様に合わせた適切な運動指導を行うことを大切にします。
<リハビリテーションの流れ>
①医師の診察 現在の症状についてレントゲン画像等の検査を含め医師が診察します。 診察後に初回のリハビリを受ける日を予約して頂きます。 |
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②リハビリ問診票の記入 理学療法士との問診をスムーズに進めるため、事前に現在の症状や日常生活で困っている場面、既往歴などについて記入して頂きます。 |
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③問診 問診票をもとに現在の症状や過去の怪我、ご病気、手術歴、生活でお困りの動作などを中心に問診します。お話がしやすいような雰囲気作りを心がけております。 |
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④評価 姿勢の評価や整形外科テスト、動作分析などにより、症状が起こっている原因と考えられる場所の特定や問題点の抽出を行います。 |
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⑤治療(徒手療法・運動療法・促通反復療法) 動かしにくくなった関節を可動させたり、硬くなった筋肉の柔軟性の回復を図ります。脳血管疾患による麻痺に対しては促通反復療法(川平法)を実施します。 |
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⑥再評価 介入前後での体の変化を再評価します。立位や座位での姿勢の変化、訴えのある動作で症状が起こるかなどを確認します。 |
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⑦自主トレーニング指導 必要な場合は患者様に合わせて自宅で出来る簡単な自主トレーニングをお伝えします。 |
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<促通反復療法(川平法)のご案内>
当院外来リハビリテーションでは、脳卒中片麻痺患者の治療に
促通反復療法(川平法)を取り入れ実施しております。
促通反復療法(川平法)とは
促通反復療法(川平法)とは脳卒中後に片麻痺になられた方の麻痺の改善を目的としたリハビリ法です。
鹿児島大学病院霧島リハビリテーションセンター・元センター長、現促通反復療法研究所所長、川平和美名誉教授が開発され、2011年 NHKの「脳がよみがえる~脳卒中・リハビリ改革~」で放映され注目を集めました。
麻痺した手や足を操作する事(促通手技)によって随意運動を実現しそれを反復する事によって随意運動を実現するために必要な神経路を再建・強化する事を目的とした神経路強化的促通療法です。
脳は一部を損傷されても、損傷を免れた他の部位が損傷した部位の役割を代行する能力(可塑性)があることが明らかになってきました。
川平名誉教授は刺激が伝わりさえすれば損傷した部位の代役を果たす脳の神経回路がどんどん強化されることに着目しました。治療者が麻痺した手や足を操作してやって必要な神経回路にピンポイントで刺激を伝え、目標とする運動を誘発します。それを根気よく繰り返すことで必要な神経回路を再建・強化し、麻痺の回復を促進させます。
リハビリ運動には、上肢、体幹、下肢のパターンあり、麻痺の程度に応じて選択して行われます。一つのパターンを最低50回繰り返します。 急性期、回復期、慢性期の麻痺にも改善が期待できます。(効果には個人差があります)。
また、「脳卒中ガイドライン2015」でもグレードBとされ、脳卒中に対する効果的なリハビリテーションとして推奨されています。
![]() 手指の促通反復療法 |
![]() 足関節の促通反復療法 |
<促通反復療法(川平法)の流れ>
①電話でお申し込み
②医師による診察
③川平法外来のリハビリ初回日を予約
④川平法外来リハビリ開始
⑤1回40分で週2回、合計40回実施
⑥日常生活の注意等を指導し終了